ナラティヴ・セラピーのダイアログ

ナラティヴ・セラピーのダイアログ

ナラティヴラティヴ・セラピーの逐語録をみるとあらかじめたどり着くところが決まっていて、そちらの方向にカウンセラー・セラピーが上手に誘導しているかのようにみえてしまうことがあります。しかし、ナラティヴ・セラピーの会話はそのようなものではなく、カウンセラーとクライエントが共に、具体的な行き先が分からない旅をしているようなものです。

その旅では、クライエントを、その人の人生についてもっともよく知っているという立場に位置づけます。そしてカウンセラーは、常識・当たり前とするような考えに埋没しているクライエントの人生体験に興味関心を示すことによって、いままで語られなかった人生の側面を探索するように促していきます。過去を別の視点で眺め、そこにあったことの大切さ、意味合いをふたりで共有していく過程なのです。

このようなことを教科書からだけで理解を深めることは難しいでしょう。実際の会話の中でそれがどのようなことなのかを考えていく必要があるのです。

今回は、カウンセリングの逐語録を追いながら、ナラティヴの質問の系譜(どのような理論的背景からきているのか)や意図(どのような側面の話を聞こうとしているのか)について検討していきたいと考えています。

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